【106万の壁撤廃】パートでも週20時間勤務で社会保険加入に！？そもそも「社会保険加入のメリット」ってあるの？ 106万の壁がなくなるとどうなる？

年収106万円を超えると社会保険に加入しなければならず、「手取りが減るから働き損」と言われてきた「106万円の壁」。

しかし、この壁が2026年10月に撤廃される方向で見直されます。

週20時間以上働くパートやアルバイトも社会保険の加入対象となる可能性が高まるなか、「そもそも社会保険に入るメリットってあるの？」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、106万円の壁の仕組みと撤廃による変化、そして社会保険に加入することのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

1. 「106万の壁」とは？壁を超えるとどうなる？

「106万円の壁」とは、年収がこの水準を超えると社会保険への加入義務が発生し、保険料の自己負担が生じることから「働き損」と捉えられ、就業調整の目安となってきた金額のことです。

特にパートやアルバイトで働く方にとっては、年収を106万円以下に抑えることで配偶者の扶養にとどまり、社会保険料の負担を回避することができるため、「壁」として強く意識されてきました。

現在の制度では、以下の5つの条件すべてを満たすと、年収106万円を超えた時点で社会保険の加入義務が生じます。

条件を一つでも満たさない場合は、社会保険の対象外となり、扶養のまま働けます。ただし、これらの条件は段階的に撤廃されていく予定です。