6. 【一人にひとつ割り当てられる10桁の番号】基礎年金番号を知っていますか

年金基礎番号は、公的年金制度に加入中、もしくは加入したことがある人全員に付与されています。

公的年金制度(国民年金・厚生年金)の加入者に対して、一人にひとつ割り当てられる10桁の番号です。

年金基礎番号は、老齢年金、遺族年金、障害年金などの年金の受け取りに関する相談や請求手続きの際に必要となります。

また、年金基礎番号は、下記のような場面で必要です。

6.1 「基礎年金番号」必要となるのはこんな時

  • 就職して厚生年金保険に加入するとき
  • 退職して国民年金に加入するとき
  • ねんきんネットの申込手続きのとき

6.2 「基礎年金番号」どこで確認できる?

基礎年金番号は、下記で確認することができます。

  • 年金基礎番号通知書(令和4年以降、初めて年金制度に加入する人向け)
  • 年金手帳(令和4年3月までに被保険者資格の取得手続きをおこなった人向け)
  • ねんきん定期便
  • ねんきんネット
  • マイナポータル

7. 老後資金がいくら必要なのか把握することからはじめてみよう

ここまで、2025年度の「国民年金・厚生年金」年金額例や、《一覧表》をもとに60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上が受給している「平均年金月額」について解説しました。

長らく続いている物価高の影響により、公的年金だけではゆとりを持った生活を実現することが難しい傾向にあります。

そのため、現役時代のうちから「老後資金の準備」を少しずつでも進めておくことが大切です。

具体的な老後資金の貯め方として、新NISAやiDeCoなどの制度を活用した資産運用を取り入れる方法もあります。

ただし、資産運用には利益が期待できる一方で、価格変動リスクが伴うため、それぞれの金融商品の特徴をよく理解したうえで検討するようにしましょう。

まずは、家計の状況や物価高を考慮したうえで、どらくらいの余剰資金があるのか、老後資金がいくら必要なのか把握することからはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

川勝 隆登