7. 老後資金をどう準備する?資産運用はリスクあるが効率的に貯まる場合も

老後に受け取れる年金額について見ていきましたが、「年金だけで生活できるのか」不安に感じる方もいるでしょう。

将来の年金額が増えるよう、公的年金額を増やす働き方を考えることも大切です。公的年金は受給開始~生涯受け取れるメリットがありますから、現役時代のうちから老後も考えて働き方を考えるのも一つです。

ほかに預貯金で備える方法もありますが、昨今の物価高では老後への不安は大きく、より効率的に貯蓄を増やしたい方もいるでしょう。

貯蓄の一部に資産運用をとりいれることで、リスクはありますが効率的に貯蓄が貯まる可能性があります。

資産運用は運用益が非課税になるNISAやiDeCoがはじめやすいでしょう。それぞれのメリットを確認します。

7.1 新NISAのメリット

  • 必要なときに売却して現金化ができる
  • 非課税保有期間が無期限となり、非課税で運用が可能
  • 一度売却したら非課税枠を再利用でき、次の投資も可能

7.2 iDeCoのメリット

  • 預貯金といった元本が守られる商品もある
  • 全額所得控除になる
  • 基本的に60歳まで引き出せない仕組みなので老後資金にしやすい

どちらも特徴があるので、まずはどちらがあっているか情報収集してみましょう。

8. まとめにかえて

本記事では、年金制度の概要や、年代別の平均年金月額について詳しく解説してきました。

将来受け取ることができる年金額には個人差があります。

そのため、老後生活に向けてどのぐらいの準備が必要なのか、それぞれの対策が求められます。

万人に対応できる資産形成の手段を探していくのではなく、ご自身の現状を踏まえたうえでどのような方法が一番合っているのかを考えていくことが大切です。

まずは、家計や資産、年金見込み額など「お金に関する現状の把握」から一歩ずつはじめていきましょう。