2025年5月広島県福山市で、日本では2度目となる「世界バラ会議」が開催されました。この国際会議は世界中からバラの専門家や愛好家が集い、最新のバラ文化や品種、育種の情報が交わされる一大イベントです。

この会議で注目を集めるのが、「バラの殿堂」入りを果たした名花たち。毎回、美しさと育てやすさを兼ね備えた素敵なバラが選ばれます。

そこで今回は今年新たに発表された品種を含め、2000年代に選出されたモダンローズの中から、狭い庭や鉢植えでも育てやすい初心者向きの品種を厳選し、参考価格とともに紹介します。

1. この記事で紹介する「世界バラ会議で殿堂入りしたモダンローズ10選」にまつわるあれこれ

写真のグラハム・トーマスほか「殿堂入りのバラ」をご紹介します

庭に咲く、カップ咲きの濃いイエローが鮮やかなバラ、グラハム・トーマス

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  • 「殿堂入りのバラ」とは?
  • 2000年代に殿堂入りしたモダンローズ10選

2. 「殿堂入りのバラ」とは?

2025年に殿堂入りした「ガートルード・ジェキル」

ピンクの花を咲かせている、ガートルード・ジェキル

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「殿堂入りのバラ」とは、世界バラ会議で選出される、世界中で長年にわたり愛されてきた優れたバラに贈られる栄誉ある称号。花の美しさや香りに加え、病害虫への強さ、育てやすさ、世界各地での適応性などが選出基準です。

3年に1度の会議において殿堂入りしたバラは、ガーデニング初心者から上級者まで幅広い層に支持され、後世に受け継がれる存在となっています。