3. バラの開花苗を育てる4つのコツ

バラの開花苗を育てる4つのコツ

バラの苗を植え付けている様子

Mariia Boiko/shutterstock.com

3.1 できるだけ早く植え替える

販売用の鉢のままだと根がすぐにいっぱいになり、水切れしやすくなります。根がのびのびと張れるよう、できるだけ早く大きめの鉢や地植えに植え替えましょう。

地植えの場合は50cm四方の穴を掘り、底に腐葉土や堆肥を入れて土壌改良をおこないます。鉢植えの場合は二回りほど大きく深めの鉢を選び、土の表面の高さが鉢の縁よりも3cm程度低くなるように植え付けます。

3.2 咲いている花やツボミは切り取る

5~6月にかけて出回る開花苗は、今年初めて花を咲かせた新苗が多いため、苗が未熟です。せっかく咲いている花を切るのは忍びないですが、充実した苗に育てるためには切り取るのがオススメ。

高さの2/3~半分程度まで切り戻しして、秋以降の開花を期待しましょう。切り取った花は花瓶に生けて部屋に飾ると無駄になりません。

3.3 植え付け時は接ぎ木部分の深さに注意する

植え付ける際は接ぎ木部分(苗によりますが、地際の少し上の、幹に保護テープが巻かれている部分)が地面からやや出るくらいの深さで植えましょう。これにより台木からの不要な芽の発生を防ぎ、品種本来の枝がしっかり育ちます。

植え付けたあとは支柱を立てて、苗を安定させるのもポイントです。

3.4 植え付け後の水やりと肥料管理

植え付け直後は根がまだ十分に張っていないため、水切れに注意が必要です。鉢植えの場合は涼しい時間帯に、底から水が流れ出るまでタップリと水やりをしましょう。

肥料は植え付け直後は控えめにし、1~2週間後に株元にバラ用の肥料を与えるとよいでしょう。以降は季節に応じた肥料を適宜与え、株の成長を促します。

4. 丈夫で育てやすく、美しいバラを庭に迎えよう

今回紹介したバラはどれも丈夫で育てやすく、初心者の方にもオススメできる品種ばかりです。耐暑性や耐病性に優れ、繰り返し美しい花を咲かせてくれるので、長く楽しめるのが魅力。

香りや花姿も個性豊かで、庭やベランダを華やかに彩ってくれます。手軽に育てられる品種を庭に迎え入れて、バラのある暮らしを満喫してみませんか。