高校生や大学生の中には、アルバイトをしている人も多いでしょう。
新しい経験や新しい人との出会いなど、自分の世界を広げるきっかけにもなりますし、働いた報酬としてアルバイト代を得ることもできます。
一方で、このところの物価高は学生の生活にも影響を及ぼしているはず。
「思ったよりも出費が多くてアルバイト代が足りない」と感じることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、物価高での「バイト事情」について見ていきます。
1. 学生の「バイト事情」に関するアンケートを考察
スタディプラス株式会社による「バイトに関するアンケート」から、学生のアルバイトに関する考え方などを見ていきましょう。
1.1 調査概要
- 調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校生・大学生)
- 回答者 : 1592名
【属性分類】- 高校1年生379名
- 高校2年生454名
- 高校3年生563名
- 大学1年生105名
- 大学2年生34名
- 大学3年生20名
- 大学4年生30人
- その他7人
- 調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
- 調査時期 : 2024年11月25日〜12月1日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
2. 今のバイト代は「少なすぎる」?
「現在の物価高において、あなたのアルバイトの時給は適切だと思いますか?」という質問に対し、高校生の49.7%、大学生の47.2%が「少なすぎると思う」と回答。
一方で「適切だと思う」と回答した人は高校生の49.7%、大学生の50.9%であるため、「少なすぎると思う」人と「適切だと思う」人がちょうど同じくらいいるとわかります。
3. アルバイトを始めたきっかけに「物価高の影響」はどのくらいある?
「あなたがアルバイトを始めた理由の1つに『物価高の影響』はありますか?」という質問に対し、高校生の70.1%、大学生の79.8%が「ない」と回答。
物価高に関係なく、アルバイトを始めていることがわかりますね。
4. 流行りの「スキマバイト」ってどう思う?
物価高をきっかけに新しくアルバイトを始めた人は少ないものの、今のアルバイト代では少ないと感じている人も多いことがわかりました。
そこで、働きたいときに手軽に働ける「スキマバイト」について、学生がどう考えているのか見ていきましょう。
4.1 「スキマバイト」の認知度はどのくらい?
「スキマバイト」について「知っている(働いたことがある)」と回答した人が3.6%、「知っている(働いたことはない)」が68.8%、「知らない」が27.6%という結果になりました。
知っているものの働いたことがない人が最多であることから、学生にとってはまだハードルが高いのかもしれませんね。
4.2 「スキマバイト」のイメージは?
「スキマバイト」をしたことがある人に「働く前、スキマバイトに対してどのようなイメージを持っていましたか?」という質問をしたところ、「自分のスケジュールに合わせて働ける」が77.2%で最多でした。
次いで「面接が不要で簡単に仕事を始められる」が43.9%、「急な出費に対応することができる」が35.1%でした。
シフトの調整がいらなかったり、面接がいらなかったりするところは手軽さとしてあるようです。急な出費については、物価高の影響も多少あるかもしれませんね。
一方で、「毎回慣れない場所で仕事をすることに苦労しそう」や「危険に巻き込まれるのではないかと不安がある」といった意見もあり、利用に際しては不安を感じる面もありそうです。
口コミを参考にしながらバイト先を選ぶ工夫などが必要でしょう。
またバイトを募集する企業側にも、不安を減らせるような情報の開示をおこなうなど、募集の仕方に工夫が求められていると言えるでしょう。
4.3 「スキマバイト」やってみたい?
「スキマバイト」をしたことがない人に「今後、スキマバイトをやってみたいと思いますか?」と尋ねたところ、42.7%の人が「やってみたい」と回答。
その一方で「やりたいと思わない」と回答した人が26.8%、「どちらともいえない」と回答している人も30.5%いることから、不安要素があったり、そもそも関心を持っていない人も多いことがわかりました。
5. まとめにかえて
ここまで、学生の「バイト事情」や「スキマバイト」について見てきました。
物価高でバイト代が少ないと感じている人は半数ほどいるものの、物価高を理由に新しいバイトを始めた人は少ないようです。
また「スキマバイト」は「知っているが働いたことはない」人が最も多く、「スキマバイト」に対する不安も伺うことができます。
その一方、「スキマバイト」をしたことがある人からは自由度の高さなど多くの利点が挙げられています。
情報を精査する必要はありますが、選択肢の一つとしてスキマバイトを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
参考資料
LIMO・U23編集部