10. 働き方を変更した時には将来の年金の確認を
今回は年金制度について説明しながら、現役時代の働き方や収入などのライフコースに応じた年金額の目安について見てきました。
私たちが将来受け取る年金は国民年金と厚生年金の2種類で、現役時代に自営業やフリーランスとして働いていた方は国民年金のみの受け取り。会社員や公務員だった方は国民年金と厚生年金の両方を受け取れます。
ライフコース別の年金額の目安でも見たとおり、現役時代の働き方が厚生年金期間がメインだった方の年金額の目安は17万3457円。
国民年金期間がメインだった働き方の年金額の目安は6万2343円となっています。
厚生年金期間が中心の場合だと、それなりの額の年金を受け取れますが、国民年金期間中心の場合だと年金額の目安は6万円台となっており、少々心もとない結果となっています。
今は、会社員や公務員として働いた経験を活かしてフリーランスに転向する方も増えています。
フリーランスや自営業は定年がないため、年齢を重ねても長く働くことができるメリットもある一方、将来の年金が少ないというリスクがあります。
人生一度きりなんで自分の好きなライフコースを歩むことは大事ですが、ライフコースを変更した時に将来の年金にどう影響するのかは今一度しっかり確認しておきましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
鶴田 綾