4. 【リタイア世帯の生活費】標準的な夫婦は《毎月3.4万円の赤字》に
年金生活世帯の家計収支に関するデータにも触れておきましょう。
総務省が2025年3月11日に公表した「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における毎月の実収入は25万2818円(うち9割が年金収入などの社会保障給付)です。
一方、支出は28万6877円となり、この世帯の場合、毎月3万4058円の赤字となります。ただし、この支出の内訳には、シニア世帯特有の出費である「介護費用」という項目が含まれていません。
4.1 シニアの9割弱が「介護費用は自己資金でまかなう」つもり
内閣府の「令和4年 高齢者の健康に関する調査結果」から、介護費用の出所についてシニアの意識調査の結果を見てみましょう。
- 年金等の収入でまかなう:63.8%
- 貯蓄でまかなう:18.3%
- 子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う:4.3%
- 収入や貯蓄ではまかなえないが、資産を売却するなどして自分でまかなう:3.1%
- 特に考えていない:8.3%
- 無回答・不明:2.2%
これによると、65歳以上の男女の85.2%が、将来、排せつなどの介護が必要な状態になった場合、介護費用を年金や貯蓄などの自己資金でまかなうと考えていることが分かりました。
リタイア後の暮らしに備え、自己資金を重視する人が多い点は喜ばしいことです。そこで、気になるのが、シニア世帯の貯蓄事情です。
著者
ファイナンシャルアドバイザー/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
大阪府茨木市出身。関西学院大学商学部卒業後、住友生命に入社し生命保険販売業務に携わる。若年層から高齢層までの幅広い世代へ向けた保険の総合的なプランニングを得意とする。また法人に対しても事業承継や退職金、福利厚生等のリスクに備える商品も提供。表彰歴多数。
現在は個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。(2024年12月3日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員/金融ライター
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて主にリテール営業に従事した。とくに銀行では国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売に携わり、全国表彰歴あり。金融機関勤務後は経験を活かし、株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。
現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修をおこなっている。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2025年8月25日更新)