2. 「すごすぎ!」「センスのかたまり」など驚きの声が相次ぐ
洗濯バサミでできた藤の花のカーテンが投稿されると、思わず目を疑う人が続出。
コメント欄には、「一瞬本物に見えました」「葉まで洗濯バサミで、二度ビックリ」「光の当たり具合が絶妙で、めちゃくちゃリアル」「花の揺れる音が聞こえてきそうです」「すごすぎ!言われなきゃわかんない」「センスのかたまり」といった具合に、驚いたという声が寄せられました。
投稿者の岡本さんに話を聞くと、制作の経緯については「藤の花が見頃を迎えるゴールデンウィークの時期に、日用品である洗濯バサミでもその美しさを表現できないかと思ったのがきっかけです」と教えてくれました。
続けて「昨年からこのテーマに取り組んでおり、今年もその季節感を自分なりの視点で切り取ってみたいという気持ちで制作・撮影を行いました」と説明します。
3. 「洗濯バサミがアートに変わる瞬間」にこだわりを持って
制作時間については、撮影までの準備には8〜9時間ほど要したそうで、とくに苦労するのは「撮影時」とのこと。
岡本さんは「花の自然な垂れ下がりや重なりを洗濯バサミで再現するための設置作業に、多くの時間と試行錯誤を費やしました」と詳しく説明。
さらに、藤の花のわずかな角度や位置の違いで全体の印象が変わってしまうそうで「絶妙なバランスを見つけるまで何度も微調整を重ねています」と語ります。
こだわったポイントを尋ねると「この作品は、洗濯バサミで表現した藤の花の中でも、とくに“リアルさ”を意識した一枚です」とのこと。
そのうえで「とはいえ、洗濯バサミ自体は、大きさも形も藤の花とはまったく違います。それでも、一見するとただの日用品なのに、ふとした瞬間に藤の花に見える。そんな洗濯バサミがアートに変わる瞬間にこだわりを持って、シャッターを切っています。その一瞬を、誰かと共有できたらうれしいです」と、作品に込められた素敵な思いを明かしてくれました。
洗濯バサミで藤の花のカーテンできたぁぁぁーっ🪻✨ pic.twitter.com/rEE32B1zoy
— 洗濯バサミフォトグラファー・岡本なう (@okaphotoart) May 6, 2025
4. 国内の「花き」の生産・流通の状況を紹介
洗濯バサミで造られた「藤の花のカーテン」が話題となったことに関連し、ここからは国内の花き(観賞の用に供される植物)の生産・流通の状況について紹介します。
農林水産省が2024年11月に公表した「花きの現状について」をもとに見ていきましょう。
花きの「国内生産者販売農家」は4.0万戸で、産出額は3684億円。輸入額は594億円です。それらのうち卸売市場を経由して取り扱われるものは、7割程度の3473億円。残りの約3割は、市場外で取引されています。
日本国内で消費されている花きの金額は1.2兆円であり、そのうち個人消費は9327億円、業務用需要は2491億円。輸出の額は91億円であることが明らかになっています。
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「洗濯バサミでできた藤の花のカーテン」を紹介しました。
投稿主の「@okaphotoart」さんは、今回ご紹介した写真のほかにもXで、洗濯ばさみを用いた素敵な作品を多数投稿されています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
参考資料
小野田 裕太