3. 鉢植えアジサイが元気に咲く育て方

鉢植えアジサイの育て方をお伝えします

庭のテーブルに置かれたピンクと青の花が咲いている鉢植えアジサイと剪定鋏とじょうろ

Galina Grebenyuk/shutterstock.com

3.1 置き場所

鉢植えアジサイは花付きがよくなるように、春~初夏は日なたで育てます。真夏の強い直射日光に当てると葉焼けを起こすため、夏場は半日陰に移動すると安心。

ただ、店頭ではすでに開花した状態で販売されていることが多く、花の色があせたり花弁が焼けてしまったりするのを防ぐため、購入した年は明るい半日陰に置く方がよいでしょう。

3.2 水やり

アジサイは水を多く必要とする植物で、とくに鉢植えは土が乾きやすいため、水切れに注意しましょう。基本的には土の表面が乾いたタイミングで、涼しい時間にたっぷりと水を与えます。

乾燥しやすい夏は、朝と夕方の2回水やりが必要になることも。受け皿にたまった水は根腐れの原因になるため、こまめに捨てるようにしましょう。

3.3 肥料

肥料は春の新芽が伸びる時期と、花が終わった後に与えると効果的。緩効性の置き肥や液体肥料を使うと手軽に栄養を補えます。肥料をやりすぎると逆効果になることもあるため、使用量や頻度は表示を守って与えるようにしましょう。

3.4 剪定

アジサイの剪定は、花が咲き終わった直後から、遅くとも8月中旬までに済ませます。咲き終わった花の下の節で切り戻し、形を整えましょう。

枯れた枝や混み合った枝もこの時に整理すると、風通しがよくなり病気の予防にもつながります。

3.5 植え替え

開花した状態で購入した鉢苗はすでに根が長く伸びていることが多いため、花が咲き終わる6月下旬〜7月頃に、ひとまわり大きな鉢に植え替えるのがオススメ。ただし植え替え適期ではないため、なるべく土を崩さず、根を傷つけないようにしながら作業しましょう。

それ以降は2〜3年に1回を目安に落葉期に植え替えると根詰まりを防ぎ、元気に育ちます。落葉期に植え替える場合は、古い土を落として根をほぐし、新しい土に植え付けましょう。

4. 鉢植えアジサイで季節感のある暮らしを

アジサイは季節の移ろいとともに表情を変える魅力的な花。鉢植えなら場所を選ばず楽しめ、花色の変化や姿の違いを間近で味わえます。

手入れのコツを知っておけば、翌年も美しい花が咲き、暮らしに彩りを添えてくれるでしょう。インテリアとして飾ったり、贈り物にしたりして、鉢植えアジサイを楽しんでみませんか。