初任給はどのぐらいもらえる?気になる計算方法や平均額、使い道をご紹介!

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はじめに

新社会人になって初めての給料日。いったいどのくらいの初任給がもらえるのだろうと思うと、ワクワクしますよね。その一方で、社会人として仕事をし、初めて手に入れるお金ですから、大切に使いたいと考えている人も多いでしょう。

この記事では、初任給はどの程度の金額になるものなのか、学歴や地域によって差はあるものなのか、また初任給の一般的な使い道といったことについて、ご紹介していきます。

目次

1. 初任給の手取りの金額を把握しておこう
2. 高卒と大卒では初任給が違うのか
3. 都道府県による初任給の違いはあるのか
4. 初任給の使い道はどうなっているのか
5. 初任給で両親にプレゼント、予算の相場と注意点は
6. 初任給で買うプレゼントのおすすめは?
7. 初任給のプレゼントはこんな人にも!

1. 初任給の手取りの金額を把握しておこう

初任給として、いくらもらうことができるのかを計算する前に、理解しておかなくてはいけないのが、額面給与と手取りの違いです。

  • 額面給与…会社から支給されるお金の合計
  • 手取り …額面給与から控除金額を差し引き、実際に手元に入るお金

就職活動などにおいて提示される初任給は、一般的に「額面給与」になりますが、実際にもらう金額は「手取り」のほうになりますから、初任給を使う計画を立てるときには、手取りがいくらになるかを計算して判断しなければなりません。

では、具体的にみていきましょう。

額面給与に含まれるもの
  • 基本給
  • 時間外労働手当(残業代)
  • 住宅手当、資格手当などの各種手当
額面給与から控除されるもの
  • 社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、介護保険料(40歳以上))
  • 税金(所得税、住民税)
  • その他(財形貯蓄や社内販売の購入費など、会社が給与天引き可能としているもの)

なお、控除のうち、住民税は前年の年収によって金額が決まるため、アルバイトなどで多額の収入があったという場合を除き、初任給に反映されることはありません。また、介護保険料は40歳以上の人が払うものですから、こちらも初任給の手取りの計算においては、特に考えなくてもよいでしょう。

多くの場合、初任給は直接指定口座に振り込まれますが、会社からは、個々の社員に対し、給与明細書が発行されます。この給与明細書には、基本給、各種手当、社会保険料、税金のそれぞれについて、詳細な金額が記されており、どうしてその手取り金額になったのかということが、よくわかるようになっています。

ちなみに、一般的に初任給の手取りは、額面給与の8割程度になってしまうケースが多いようです。

2. 高卒と大卒では初任給が違うのか

新社会人になると、企業によっては、同期入社にも関わらず、様々な学歴の人が集められることがあります。高卒、大卒、高専卒や短大卒、修士卒…とバラエティに富んだ人材が集まると、「学歴によって初任給に違いがあるのか」と気になる人もいるでしょう。しかしさすがに、同僚に「いくらもらった?」とは聞けませんよね。そこで、一般的なところについて、数値を確認してみましょう。

新卒の初任給については毎年厚生労働省によって統計調査(賃金構造基本統計調査)が行われています。平成29年の結果については、以下のようになっています。

  • 修士卒       233.4千円
  • 大学卒       206.1千円
  • 高専卒または短大卒 179.2千円
  • 高卒        162.1千円

学歴が高い人ほど高い初任給をもらっていることがわかります。日本では、慣れ親しんできた年功序列制の影響で年齢的に上の人が高い待遇になるという傾向があるというところもありますが、高学歴の人のほうが「ポテンシャルが高い」と評価されているのが最も大きな理由でしょう。

一方で、初任給の額には、性別による差も見て取ることができます。(同じく平成29年の賃金構造基本統計調査の結果より)

  • 修士卒      (男性)233.6千円 (女性)232.4千円
  • 大学卒      (男性)207.8千円 (女性)204.1千円
  • 高専卒と短大卒  (男性)180.8千円 (女性)178.4千円
  • 高卒           (男性)164.2千円 (女性)158.4千円

このように、どの学歴においても、男性の方が女性よりも数万円高くなっているのが実状です。この状況は例年変わらず、高学歴かつ男性という条件を満たす人が、初任給が高いという傾向があるようです。

3. 都道府県による初任給の違いはあるのか

「年収の地域間での格差」が指摘されることがありますが、初任給についても同様のことがいえるようです。前述の厚生労働省による統計調査(賃金構造基本統計調査)より、大卒と高卒のケースについて、平成29年の結果をみてみましょう。

大卒

1位:千葉県   218.9千円
2位:岐阜県   215.4千円
3位:東京都   214.9千円
4位:岩手県   209.6千円
5位:埼玉県   209.4千円
6位:神奈川県  207.1千円

高卒

1位:東京都   172.9千円
2位:神奈川県  171.8千円
3位:埼玉県   171.1千円
4位:大阪府   170.2千円
5位:愛知県   167.0千円
6位:京都府   166.9千円

同じ学歴でも、県によって数千円から数万円の差があることが分かります。また高卒については、関東、関西、中京の大都市圏内にある都府県が上位になっていることから、初任給についても、都市部と地方では格差があることを示す結果になっています。

4. 初任給の使い道はどうなっているのか

新社会人になって初めての給料日。初任給を手に入れたら、どのように使うのが一般的なのでしょうか。

初任給の使い道は人それぞれですが、多くの場合、「まずは生活費」というケースが多いようです。というのも、「新社会人イコール独り立ち」ということで、就職を機会に一人暮らしを始める人も多いからです。新生活を始めるためには住居費だけでなく家具や家電、場合によっては通勤に必要な車を用意するということになりますから、初任給はそれらの支払いに消えてしまうという人も多いでしょう。

また、一人暮らしはしなくても、これまで学校に通うために奨学金を借りた、教育ローンを組んでいた、という人の場合、「まずはその返済」ということも珍しくないでしょう。特に返済がなくても、結婚資金やその先の子どもの養育、マイホームや自動車の購入といったことを目的とした積み立てにまわす人もいます。

一方でよく聞くのが、「親へのプレゼントの購入」です。一人前の社会人になるまで育ててくれた親への感謝の気持ちを込めて、初任給でプレゼントを贈るという行為は、非常によい親孝行といえるでしょう。

ただ、初任給をもらい、そのあとどのような使い方をしようと本人の自由ですが、注意したいのは、あまりの嬉しさに使い過ぎてしまうことです。学生時代のアルバイトなどに比べると、社会人の初任給は非常に大きな金額となります。ついついお小遣いの延長という感覚で使ってしまい、それが浪費癖につながってしまう人もいます。

気がついたら銀行預金の残高がほとんどなくなっていて、次の給料日まで厳しい生活を送らなくてはいけない、ということになるケースもありますので注意しましょう。

5. 初任給で両親にプレゼント、予算の相場と注意点は

お世話になってきた両親に、初任給でプレゼントをしたいと考える人はたくさんいます。しかし中には、いざ両親にプレゼントと思っても、何をどう用意したら良いのやら…という人もいるのではないでしょうか。

初任給で両親にプレゼントをする際に、まず考えておきたいのは「予算」です。いくら感謝の気持ちだからといって、初任給の大半をつぎ込んでしまうような大盤振る舞いをしてしまっては、逆に両親に心配をかけることにもなりかねません。「自分にとっても両親にとっても特別な機会なので、少しお金をかけてプレゼントをしたい。」という気持ちは大切ですが、ここは「金額よりも気持ちを伝えることが重要」と割り切って、一般的な予算額(1〜3万円)の範囲内で済ませることをおすすめします。

なお、両親にまとめてひとつのものではなく、父母それぞれにプレゼントを贈るという場合ですが、それぞれに同じものを贈るよりは、それぞれに別のものを用意したほうがよいでしょう。なぜなら、そちらのほうが父と母のそれぞれに対して抱いてきた感謝の想いがより伝わりやすいからです。ただし、どちらにも同じぐらい感謝しているということを表すためにも、父と母に贈るプレゼントの価格には、極端な差が生じないように気をつけましょう。

6. 初任給で買うプレゼントのおすすめは?

では、初任給で両親に贈るプレゼントは、具体的に何にするのがよいのでしょうか?これは、各家庭の状況にもよりますが、一般的には次のようなものを贈ることが多いようです。

レストランで食事

高価なものをプレゼントされるよりも、子どもと一緒の時間を過ごしたいと思っている親も多いようです。レストランなどで食事をし、家族で楽しいひとときを過ごすというのはどうでしょうか。

旅行

時間的に余裕があるなら、1泊か2泊程度の家族旅行もおすすめです。「自分は加わらず、夫婦水入らずで、のんびりしてもらったほうがよいのでは」と思うならば、温泉宿泊チケットや旅行券などをプレゼントしてもよいでしょう。

お酒などの嗜好品

お酒が好きな両親なら日本酒や焼酎、ウィスキーなどもおすすめです。食べるのが好きという両親であれば、好きな食べ物というのもよいでしょう。なお、お酒や食べ物の場合、ギフトという形で贈ってしまっても問題はありませんが、自分で持参して一緒に料理をする、食事を楽しむというひとときも素晴らしいプレゼントになるでしょう。

ホビー用品

父や母の趣味に合わせたプレゼントもおすすめです。たとえば、写真好きなら一眼レフカメラ、IT好きならパソコンやタブレットといったものをプレゼントするというのもよいでしょう。ただし、こういったものは予算を大幅に超えることが多いので、製品そのものではなく、自分ではなかなか買わないような、付属品やオプションなどをプレゼントするというのもよいかもしれません。

7. 初任給のプレゼントはこんな人にも!

初任給でプレゼント、というと、まずは両親を思い浮かべる人が多いですが、社会人になるまでを振り返ってみたときに、他にもお世話になったと感じる人が、たくさんいるのではないでしょうか。感謝の気持ちを伝えるのによい機会ですから、こういった人にもプレゼントを贈ることを検討してみましょう。

  • 祖父母、兄弟姉妹、叔父や叔母
  • 恩師
  • 彼氏や彼女

ただ、ここで気をつけたいのは、相手の立場に合わせてプレゼントの内容と価格帯を選ぶということです。あくまで初任給でのプレゼントということですから、気持ちが伝われば低価格のものでも十分なはずですが、中には金額の大小で差をつけられたと感じる人もいます。複数の人に贈るときには、トラブル防止の意味も込めて、全て同じものにするか、価格帯を統一するなどの工夫をしましょう。特に目上の人であれば、当たり障りのない食べ物がベターです。

なお、彼氏や彼女のようにこれからもっと親しい間柄になりたいという人へのプレゼントは話が別で、こちらは予算が許す範囲で、食事や旅行のプレゼント、というのもよいのではないでしょうか。

おわりに

初任給をもらう瞬間は、社会人として、自分自身で生計を立てていくための第一歩ともいえます。両親ほか大切な人へのプレゼントを考える人も多いと思いますが、その前に総支給額と手取りの関係をしっかりと理解し、いくらまでなら使っても生活に困らないかを考えた上で予算を決めて使うようにしましょう。

LIMO編集部

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LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に構成されています。国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報ををわかりやすくお届けします。