ゴールデンウィークが明け、学校では運動会や遠足などの行事が続く5月。

子どもたちの成長を感じる一方で、進学にかかる教育費への不安を感じる保護者も少なくありません。

特に大学進学は、まとまった費用が必要な大イベント。

今回は文部科学省が公表した「私立大学等の納付金調査」の調査結果概要をもとに、大学費用の実態と積立投資による資金準備の方法について、やさしく解説します。

1.  こんなにかかるの!?私立大学の初年度費用

文部科学省が2023年12月26日に公開した「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」の概要をみていきましょう。

1.1 私立大学の初年度納付金は高額

私立大学の初年度納付金は総計で147万7339円ですが、内訳はこちらです。

  • 授 業 料:95万9205円
  • 入 学 料:24万806円
  • 施設設備費:16万5271円
  • 実験実習料: 2万8864円
  • そ の 他: 8万3194円

進学時の一時的な出費としては非常に高額ですし、さらに大学2年目以降も授業料などはかかります。

進学先や学部によってさらに差が広がることも留意する必要があります。

1.2 私立短期大学や専門学校でも100万円超

それぞれの初年度納付金の総計をみていきましょう。

  • 私立短期大学  :127万1988円
  • 私立高等専門学校:128万565円

私立大学ほどではないにしろ、まとまった費用が必要になることがわかります。

また、施設整備費や実習費など“授業料以外”の支出も無視できません。

大学費用は“入学時”だけでなく“通学中”にも続く出費です。

進路による違いと、授業料以外の見えにくい支出まで含めた備えが重要です。

大学入学時までの期間が10年以上であれば、貯蓄に加えて長期的に積立投資を活用した資金計画もおすすめします。