年金生活者支援給付金は、低所得者の生活を支援するため、年金に上乗せして支給される給付金です。2019年にスタートした制度で、要件に該当する限り、継続して給付されるのが特徴です。

昨今は米価の値上がりが問題になっていますが、米価に限らず、さまざまなモノやサービスの価格が上昇しています。この給付金の支給対象に該当すれば、給付金を受け取り、日々の生活費の足しにすることもできます。

そこで今回は、年金生活者支援給付金制度についてお伝えします。とくに6月に支払われる給付金は昨年度より増額しているので、制度の概要と合わせて確認していきましょう。

1. 今年度の年金生活者支援給付金は、前年度比2.7%増額!支払いは6月から

年金生活者支援給付金は、低所得者の生活を支援するため、年金に上乗せして支給される給付金です。令和7年度の年金生活者支援給付金は、令和6年度と比較すると2.7%増額となります。

給付金は年金と同じく、偶数月の15日(※15日が土日祝日の場合は直前の平日)に支払われます。次の支給日は6月13日で、年金の受け取り口座と同じ口座に振り込まれます。

6月に支払われる年金や給付金は、令和7年4月分と5月分です。給付金額は前年度より増額されていますから、給付金額が増えた印象を受けるかもしれません。ちなみに年金額も前年度より1.9%アップしています。

2. 年金生活者支援給付金にはどんな種類がある?それぞれの給付基準額は?

年金生活者支援給付金には3つの種類があります。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

それぞれの給付金の基準額は以下のとおりです。※カッコ内は前年度比

  • 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(+140円)
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級・6813円(+175円)、2級・5450円(+140円)
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円(+140円)

上記の金額は、あくまで給付基準額です。実際に受け取る金額は保険料納付済期間、保険料免除期間などに応じて算出され、個人によって異なります。

年金生活者支援給付金の支給には、いくつかの条件を満たす必要があります。次章で確認していきましょう。