3. 老後に向けて知っておきたいこと&取り組みたいこと
本記事でご紹介したとおり、現役時代の働き方が老後に受け取る年金額を大きく左右します。
しかし、年金のためだけに働き方やキャリアパスを大きく変えるのは、現実的ではないと感じる方も多いでしょう。
仕事選びは年金以外の要素も多く絡むため、「老後の年金」を意識して働き方を変えるのはあまり現実的とは言えないかもしれません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
大切なのは、年金だけに頼りきらない、多角的な老後資金の準備を進めることです。現役時代の働き方を変えなくても、今から始められる対策はたくさんあります。
例えば、まずは貯蓄の習慣を見直しましょう。毎月少額でも良いので、収入が入ったらすぐに貯蓄に回す「先取り貯蓄」は、着実に資産を増やすための第一歩です。
そして、物価上昇に負けないよう、少額からでもNISAやiDeCoといった税制優遇のある制度を活用した資産運用を始めることを検討してみてください。これらは、少額から始められ、長期で運用することで複利の効果も期待できます。
また、健康寿命を延ばし、もしもの時に備えておくことも重要です。体が元気であれば、趣味を兼ねて長く働き続けたり、新しいことに挑戦したりする選択肢も広がります。
公的な年金制度は老後生活の大きな柱ですが、それだけに頼らず、自分自身でできる「老後への備え」を少しずつでも始めていくことが、将来の安心につながるでしょう。
参考資料
マネー編集部年金班