2. 年金格差の背景を知る:なぜ女性の年金は少ないのか?
では、なぜ女性の年金は少ないのでしょうか。その背景を調べていきたいと思います。
2.1 働き方やライフイベントの影響が大きい
女性の年金額が男性に比べて少ない背景には、非正規雇用の多さや就業中断など、働き方の違いが大きく影響しています。
特に出産や育児、介護などのライフイベントをきっかけに、仕事を辞めたり短時間勤務に切り替えたりするケースが多く、厚生年金の加入期間が短くなりがちです。
2.2 非正規雇用と「年収の壁」が格差を生む
パートや短時間勤務では、厚生年金の加入条件を満たさないことも多く、その結果、老後に受け取れる年金は基礎年金のみという人も少なくありません。
また、「第3号被保険者」として年金保険料を納めずに済む仕組みは一見メリットに見えますが、受給額は限られており、将来の安心にはつながりにくい面もあります。
2.3 制度の見直しは進むが、時間がかかる
近年では、厚生年金の適用対象が拡大され、パートなどでも加入しやすくなりつつありますが、現役世代に効果が出るまでには時間がかかります。
今後も年金制度の動向を注視しつつ、自分に合った働き方や備え方を考えることが大切です。