総務省「2020年基準消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)5月分(中旬速報値)」によれば、5月の生鮮食品を除いた総合指数は前年同月比で3.6%の上昇となっており、特に穀類 23.5%(うち、うるち米(コシヒカリを除く)93.2%)、肉類 4.5%(鶏肉 8.8%)などと食料品を中心に物価が上昇しています。

うるち米(コシヒカリを除く)の上昇をみると今の生活はもちろんのこと、老後になってからこれほどお米の価格が上昇する可能性もゼロではないことを考えると不安に感じる方も多いでしょう。

いつ、何に、どれくらいの物価上昇が起こるかは、誰しも想像できません。だからこそ、特にリタイアしたあとの老後については早めに備えておきたいものです。

特におひとりさまは、自分で自分の老後に備える必要があります。現代の40~50歳代の貯蓄額をみながら、参考までに現代シニアの公的年金月額、働くシニアの割合についても平均を確認しましょう。

1. 【40歳代】おひとりさまの貯蓄はどれくらい?

金融経済教育推進機構が公開している「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考に、40歳代おひとりさまの貯蓄を見ていきましょう。

40歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

40歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

40歳代おひとりさまの貯蓄額は、以下のとおりです。

1.1 40歳代おひとりさまの貯蓄額

  • 平均値:883万円
  • 中央値:85万円

平均値が800万円を超えていると驚く人もいるかもしれませんが、より実態に近いと言われているのは中央値です。

中央値を見ると85万円でした。

また、金融資産を保有していない世帯は全体の33.3%いました。

40歳代に入ると老後を意識し始めますので、できればまとまった貯蓄に備えたいところです。