2. 北海道北見市にある「北の大地の水族館」に設置されている

「館長が出てくるボタン」が設置されているのは、北海道北見市にある「北の大地の水族館 -山の水族館- 」。投稿したのは北の大地の水族館で館長を務める山内創さんです。

山内さんによると、このユニークなボタンを設置したのは2020年。コロナ禍での営業停止や来園者の減少などを経て、来園者との交流の機会を少しでも増やしたいとの思いで設置したものだそうです。

館長が出てくるボタン

館長が出てくるボタン

出所:@suymuc

ボタンの横には「出てくるメーター」も設置されており、「めっちゃひま」「出られないかも」といった館長の状況も確認可能。ボタンを押すとだいたい3分以内に館長が現れるそうです。

山内さんに実際に用事なくボタンを押す人もいるのか聞いてみると、「用事なく押されることも多いです。ボタンを押してみたかったので押しましたという方もいらっしゃいました」と話してくれました。

また、呼ばれた際にどんな話をするのかも伺うと、「おすすめの展示など水族館の生き物に関する話はもちろんですが、押された方の飼われている生き物の話や野生動物の話、近所のおいしい飲食店の話などをしています」とのこと。

ペットの話や近所の飲食店の話までしてくれるとは、館長の対応力の高さに驚かされますね。

取材の最後、北の大地の水族館の魅力についても聞いてみると、「当館は日本初の展示方法である滝つぼを下から見られる滝つぼ水槽や、冬には凍った川の下が見られる世界初の凍る水槽など北海道の自然の中で水の生き物がどのように暮らしているのかをご覧いただけるダイナミックな展示がみどころです。ほかにも1mを超える日本最大級の淡水魚イトウの大水槽ではイトウが生きた魚を食べる『いただきますライブ』という給餌解説パフォーマンスを通じて命と命の繋がりを体感していただけるプログラムを開催するほか、おんねゆ温泉という温泉地にあることを活かして温泉水で大きく美しく育てた熱帯淡水魚の展示も好評です」と話してくれた山内さんでした。

興味が湧いた方はぜひ、北の大地の水族館を訪れてみてはいかがでしょうか。

3. 北海道の観光消費額は?

北海道にある水族館のユニークなボタンが話題となったことに関連し、ここからは北海道の観光消費額を紹介します。

北海道が公表している「北海道観光入込客数調査報告書令和5年度2023年度)」によると、北海道の2023年度の観光入込客数は4777万人(実数)。

2024年1~3月の観光消費額単価は、道外からの日帰り観光客で2万2584円。道外からの宿泊観光客で9万9938円でした。

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている水族館の「館長が出てくるボタン」について紹介しました。

参考資料

小野田 裕太