日本証券業協会の最新の資料によると、2024年における新NISAつみたて投資枠の年間買付額は約5兆円まで増加しました。
2023年は年間1.7兆円の買付だったので、1年間で2.9倍にも増えていることが分かります。
新NISAの普及をきっかけに老後資金対策への準備に関心が高まるなか、「老後2000万円問題もあったが、2000万円も貯められる気がしない」、「積立ができるのは余裕がある人だけ」と感じている人もいるかもしれません。
この記事では、老後資金2000万円を貯めるために毎月いくら貯めればよいかを年齢別にシミュレーションします。
記事の後半では、早いうちから積立に取り組むメリットも紹介しますので、ぜひ資産形成について考える際の参考にしてください。
1. 【年齢別】新NISAで老後資金2000万円を貯めるシミュレーション
夫婦2人世帯における老後資金の目安は2000万円と言われることがあります。
2024年に大きな制度改正が行われたNISAでは、1人あたりの非課税枠が1800万円となっており、老後資金の準備にも活用しやすい特徴があります。
では、NISA制度を使って2000万円を貯める場合、毎月どれくらいの金額を貯める必要があるのでしょうか。
<年利3%で65歳までに2000万円を貯めるために必要な毎月の積立金額>について、年齢別の3つのパターンでシミュレーションしてみましょう。
1.1 ケース①30歳から積み立てる場合
- 毎月の積立額:2万6971円
- 投資元本:1133万円
- 運用益:867万円