2025年4月1日に日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」により2025年6月13日分からの年金額が公表され、国民年金(満額)は6万9308円、厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)は23万2784円となりました。

それにともない、年金生活者支援給付金の支給金額も変更されています。

年金生活者支援給付金制度とは、年金を含めても所得が低い方の生活を支援するため、年金に上乗せして支給される給付金のことです。

本記事では、年金生活者支援給付金制度や支給額、申請方法について紹介します。

1. 年金生活者支援給付金とは

年金生活者支援給付金制度とは、公的年金等の収入金額や所得が一定基準額以下の年金受給者の生活を支援するため、2ヶ月に1度の年金支給時に上乗せされるものです。

老齢・障害・遺族基礎年金を受給している方で、前年度より所得額が低下したこと等、一定の条件に該当する方が生活生活者支援給付金の受給対象者です。

2025年より、新たに年金生活者支援給付金の支給対象となる方には、2025年9月頃から日本年金機構より年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届きます。

1.1 年金生活者支援給付金は2.7%の増額改定

2025年度は、2024年度から2.7%の増額改定をしています。

支援給付金の基準額を見ていきましょう。

支援給付金の給付基準額(2025年度・月額)

  • 老齢年金生活者支援給付金:5450円
  • 障害年金生活者支援給付金:1級 6813円・2級 5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金:5450円

年金生活者支援給付金は、物価の変動に応じて毎年度改定しています。