2. 【雇用関連】申請しないともらえないシニアが対象のお金2選

次に、「雇用」に関連する制度の中で、申請することで受け取ることができるお金について紹介していきます。

2.1 高年齢求職者給付金

高年齢求職者給付金は、65歳以上の方が退職後に再就職を目指す際に支給される給付金です。

この給付金は年金と併せて受け取ることができ、再就職活動中に金銭的な余裕を持ちながら新しい職を探すことができるのが大きな魅力です。

支給額は、過去に雇用保険に加入していた期間に応じて決まり、その金額は「基本手当日額」に基づいて支給されます。

  • 被保険者期間1年未満:基本手当日額の「30日分」が支給
  • 被保険者期間1年以上:基本手当日額の「50日分」が支給

高年齢求職者給付金を受け取るためには、申請後すぐに支給されるわけではなく、一定の「待期期間」が設けられている点に注意が必要です。

また、受給期限を過ぎてしまうと、その期間分の給付金は支給されないため、早めに申請を行い、手続きを完了させるよう心掛けましょう。

2.2 高年齢雇用継続基本給付

高年齢雇用継続給付は、60歳以降に定年退職し、再雇用などで給与が大幅に減少した場合に支給される制度です。

支給額は最大で賃金の10%となっており、高年齢雇用継続給付は60歳から65歳の間に支給されます。

この給付金を受け取るには、支給対象期間中に一般被保険者として雇用されている各月において、以下の要件を満たす必要があります。

  • 支給対象月の初日から末日まで被保険者である
  • 支給対象月中に支払われた賃金が、60歳到達時等の賃金月額の75%未満に低下している
  • 支給対象月中に支払われた賃金額が、支給限度額未満である
  • 申請後、算出された基本給付金の額が、最低限度額を超えている
  • 支給対象月の全期間にわたって、育児休業給付または介護休業給付の支給対象となっていない

高年齢雇用継続基本給付を申請する場合は、必要書類を準備し、在職中の事業所を管轄するハローワークに提出しましょう。