3. 【医療・介護関連】申請しないともらえないシニアが対象のお金2選
続いて、「医療・介護」に関連する制度の中で、申請によって受け取ることができるお金についても見ていきましょう。
3.1 高額介護合算療養費制度
「高額介護合算療養費」は、1年間に支払った医療費と介護サービスの自己負担額の合計が、所定の基準額を超過した場合、その超過分が支給される制度です。
ただし、すでに「高額療養費」や「高額介護サービス費」として支給された額は、この合算の対象には含まれません。
高額介護合算療養費の基準額は、以下のとおりです。
この制度は、会社員の方は勤務先の健康保険担当部署で、年金受給者の方はお住まいの自治体の国民健康保険または後期高齢者医療制度の窓口での申請手続きが必要です。
3.2 高齢者住宅改修費用助成制度
高齢者住宅改修費用助成制度は、高齢者が自宅で快適に生活できるよう、住環境の改善を支援するための補助制度です。
主な対象となる工事は、「手すりの設置」や「段差解消」、「便器の交換」などが含まれます。
助成金の上限は生涯で20万円で、原則として9割(最大18万円)の保険給付が行われますが、所得に応じて8割(最大16万円)や7割(最大14万円)に調整されることがあります。
住宅改修の申請手続きは通常、ケアマネジャーを介して行うため、まずは担当のケアマネジャーに相談し、具体的な手続きについて確認してみましょう。