4. 老後の備えを早い段階から準備しておこう
本記事では、現代のシニア世代が受け取っている年金の実情について解説していきました。
2025年4月から年金額は1.9%の増額が決定されましたが、実際には物価の上昇率に対して改定率が追いついておらず、年金の実質的な価値が目減りしている状況です。
低年金が続く現代において、シニア世帯の生活保護や住民税非課税世帯の割合が増えていることから、老後の備えはますます重要であるとうかがえます。
まずは、現時点での年金見込額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認し、老後の生活費を見積もるために家計シミュレーションを行い、どの程度の赤字が予想されるかを算出することが大切です。
参考資料
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「生活保護の被保護者調査(令和7年1月分概数)の結果を公表します」
- 厚生労働省「令和5年 国民生活基礎調査」
和田 直子