なかには、サンタが親だとは言いたくない派の人もいます。そちらのエピソードもご紹介しましょう。
「子どもは高2と中3ですが、聞かれたことがないのであえてバラしていません。さすがにもう信じていないと思いますが、親から夢を壊しにいくことはないと思います。中1のクリスマスに『サンタさんが大変だから、小学校を卒業したら来なくなる』と伝えて、自然に枕元のプレゼントはストップしました。中学生からは、いっしょに買い物に行って選んでもらっています」
「小1の息子が『○○くんが、そんなのいないって言ってた』と聞いてきましたが、年齢的にまだ早いと思い、『ママは、いると思うよ。一生懸命プレゼントを運んでくれるのに、疑ったらサンタさんも悲しくなって来れなくなっちゃうよ』と言ってしまいました」
カミングアウトしたくない派のみなさんには、「自然と卒業させてあげたい」とか「低年齢で聞かれた場合は夢を壊さないことを優先する」という考えがあるようです。
サンタさんから親が学べること
子どもが「サンタさんってお母さんなんじゃ…」と疑いを持つ年齢やきっかけはさまざまで、ある日突然聞いてくることもあるでしょう。大人から見ると小さなことでも、子どもは現実を知ってちょっぴり傷つくこともありますよね。
子どもが夢と現実の境界線に立っているとき、親としてどう声をかけていくか。あまり気負う必要はありませんが、サンタさんはそんなことを考えるきっかけにもなるのかもしれません。
桜井 まどか