初めてのことだらけの1人目育児は、1人目ならではの大変さがありますよね。2人目になると「1人目育児特有の大変さ」には慣れるものの、今度は「2人目育児特有の大変さ」を味わうことになります。
小2、年少、1歳半の子がいる我が家ですが、3人目育児が落ち着いてきた今思うのは「一番大変だったのは1人目と2人目の産後だった」ということ。特に2人目育児は、「待っててもらえない」ことと「複雑な愛情問題」の2点が大変でした。
小さな子に「待っててもらう」のは無理難題
新生児~乳児の育児中は、1日の中でも上の子に「待っててもらう場面」が何十回と出てきます。授乳、おむつ替え、着替え、黄昏泣きへの対応、日中と夜の寝かしつけに加え、寝返りやハイハイが始まれば、目も手も離せません。
「待つ」というのは思いのほか難しいもの。大人でも1日に何度も「待ってて」と言われれば、モヤモヤしたり、寂しい気持ちになりますよね。小さな子は待つ理由も理解できないですし、自分もママに甘えたい、話を聞いてほしい、遊んでもらいたい、一番にしてもらいたいという気持ちでいっぱい。怒ったり、泣いたり、愚図るものです。
それでも乳児育児は待ったなし。上の子が泣いたり、悲しい目でこちらを見つめていても、授乳やおむつ替えをしないわけにはいきません。わが家の2人目の黄昏泣きは2時間と長かったので上の子にはテレビを見せていましたが、テレビを見る背中の小ささは今でも忘れられません。1日に何十回と「上の子にガマンさせている間」を持つ、ママの心も辛いものです。
3人目になれば、待つのも上の子2人です。1人だと待つことも一人遊びもできませんが、2人だと一緒に遊ぶこともあれば、それぞれ一人遊びもします。同じテレビを見るのでも、1人で見るのと、2人で見るのでは全然違います。テレビを見ながら2人で笑う姿を見ると、こちらもホッとしました。
本妻に愛人⁉ 複雑な「愛情問題」
1人目育児はその子だけに愛情を注いでいれば良いですが、2人になると愛情を同じだけ2人に注ぐことになります。これが何とも難しく、複雑。たとえるならば、本妻と愛人と一緒に暮らしているようなものです。1人目が本妻、2人目が愛人で、物理的にも感情的にも愛人のほうに愛情がいきやすくなってしまうのです。