7. 年金額は「年金額改定通知書」「年金振込通知書」で確認
「年金額改定通知書」では改定後の年金額、「年金振込通知書」では実際に振り込まれる金額を確認できます。
年金と年金生活者支援給付金の両方を受給している方には、これら2つの通知書が1枚のはがきにまとめられて届きます。
「年金額改定通知書」「年金振込通知書」には、主に以下の内容が記載されています。
- 国民年金(基礎年金)の基本額、支給停止額、年金額の各金額
- 厚生年金保険の基本額、支給停止額、年金額の各金額
- 国民年金(基礎年金)と厚生年金保険の年金額の合計額
- 1回に支払われる年金額(控除前)
- 介護保険料額
- 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)
- 所得税額および復興特別所得税額
- 個人住民税額
- 控除後振込額
受け取る年金額や、差し引かれる税金・社会保険料などが詳しく記載されています。
実際に振り込まれる金額は「控除後振込額」となりますが、どのようなお金が差し引かれているのかを確認しておくとよいでしょう。
なお、通知書は例年6月上旬から中旬にかけて順次発送されますが、在職中で5月分以降の年金が支給停止となる一部の方には、5月上旬に発送されます。
8. まとめにかえて
2025年度の年金は、物価や賃金の上昇を反映して1.9%の増額が実施されました。
この改定による増額分は6月13日の支給分から反映され、4月・5月分がまとめて支給されます。
受け取る年金額は「年金振込通知書」で確認できますが、差し引かれる税金や社会保険料もチェックすることが大切です。
特に、改定後初の支給となる6月は、金額の変化をしっかり確認しておきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)
加藤 聖人