2. 老齢年金生活者支援給付金はいつもらえる?
受給要件を満たす場合、いつ老齢年金生活者支援給付金は振り込まれるのでしょうか。
老齢年金生活者支援給付金は、年金の支給日と同日に振り込まれます。年金は、偶数月にその前月までの2か月分が支払われるため、次回振込日は2025年6月13日で、2025年4月・5月分の2か月分の老齢年金生活者支援給付金が振り込まれます。
3. 老齢年金生活者支援給付金はいくらもらえる?
老齢年金生活者支援給付金を自分はいくらもらえるのか、気になる人も多いでしょう。老齢年金生活者支援給付金は、年金保険料の納付期間などを基に給付額が計算されます。
厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」によると、2025年度の老齢年金生活者支援給付金の計算方法は以下のとおりです。
3.1 年金生活者支援給付金の給付額計算式
- 保険料納付済期間に基づく額(月額)=5450円×保険料納付済期間/被保険者月数480月
- 保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1551円*1×保険料免除期間/被保険者月数480月
*1…1956年4月1日以前生まれの人は1万1518円。保険料全額免除、3/4免除、半年免除が対象。1/4免除期間は5775円(1956年4月1日以前生まれの人は5759円)
現役時代の20歳~59歳で年金保険料を毎月満額納めた場合、月5450円の老齢年金生活者支援給付金を受け取れます。
また、失業者や低所得者などが年金保険料の納付を免除される「保険料免除期間」がある場合、受給額はさらに増えます。
たとえば、保険料納付済期間が460月で保険料免除期間が20月の場合、老齢年金生活者支援給付金の受給額は月5707円(5450円×460月/480月+1万1551円×20月÷480月)です。
保険料納付済期間が400月で保険料免除期間が80月の人は、受給額が月5986円(5450円×400月/480月+1万1551円×60月÷480月)となります。
このように人によって受給額は異なるため、自分がいくらの老齢年金生活者支援給付金をもらえるのか計算しておきましょう。
4. 老齢年金生活者支援給付金を申請しよう
老齢年金生活者支援給付金は、請求しなくては受け取れません。
対象者には請求書はがきが届くため、必要事項を記入して提出期限までに返送してください。提出期限を過ぎると、受給総額が減ることがあるため注意が必要です。
ぜひ、老齢年金生活者支援給付金を受給して、少しでも老後生活を楽にしましょう。
参考資料
苛原 寛