5. まとめにかえて
今回ご紹介したように、日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超え、長い老後が当たり前の時代になりました。
しかし、70歳代以降の生活費は平均して約3万円の赤字となっており、年金だけで暮らすには限界があることがわかります。
また、70歳代の貯蓄額の中央値は二人以上世帯で800万円、単身世帯で475万円と、決して十分とは言えない金額です。
特に、金融資産を保有していない世帯が2~3割存在している点も見逃せません。
現役時代からの資産形成や老後準備の重要性はますます高まっているため、早めに自分の収支バランスや資産状況を見直し、必要な準備を進めていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
加藤 聖人