6. ねんきんネットなどで自分の将来の年金見込額の確認を
私たちが将来受け取る年金は年度ごとに見直されます。今年度の年金額は前年度に比べて1.9%の引上げ。
厚生労働省の「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、モデル夫婦世帯では夫婦2人で受け取れる年金は月額23万2784円、国民年金の満額は月額6万9308円となっています。
仮に、夫婦2人で月額23万円の年金を受け取れれば老後の生活は安泰か?というと今は物価高の影響で生活コストも上がっています。
そのため、年金だけでは日常の生活費をまかなうのも大変という年金生活者は少なくありません。
また、この「モデル夫婦の年金額は月額23万2784円」というのはあくまで例です。
この金額より多い年金を受給できる世帯もあれば、少ない年金しか受け取れない世帯もあります。
モデル例と同じくらいの年金額を受け取れると思っていると、将来「思ったより年金が少ない」と焦って生活に困ることも起こり得ます。
老後は、年金が生活を支える主な柱です。その柱がどれくらいの強度があるか知っておくことは老後生活を迎えるうえで非常に大事なことです。
まずは、ねんきんネットなどで自分の将来の年金見込額を確認しましょう。
年金見込額だけで老後の生活を支えるのが厳しいと感じたら、必要な老後資金の計算をし、老後資金を貯めるための計画を立てて、老後資金準備をスタートしましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構 年金用語集「は行 被用者年金」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構「特別支給の老齢厚生年金」
- 日本年金機構「基礎年金番号・基礎年金番号通知書・年金手帳について」
鶴田 綾