日本証券業協会「NISA口座の開設・利用状況(2024年12月末時点) 【速報版】」によると、2024年12月末時点のNISA口座数は約2560口座。1年間で約436万口座増えたことになります。
老後に向けた資産形成の手段として、NISA制度を活用する人も多いでしょう。
本記事では、老後が目前に迫る50歳代からNISA口座を活用して積立投資を始めた場合、65歳までに老後資金をどのくらい作れるのか、シミュレーションしていきます。
ご参考までに、50歳代の貯蓄額データも確認していきましょう。
1. 【50歳代】貯蓄額の平均値と中央値《単身世帯・二人以上世帯》
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」より、50歳代の貯蓄額を単身世帯と二人以上世帯に分けて確認していきましょう。
※金融資産には預貯金のほか投資信託や株式、債券などの金融商品残高も含まれます。
1.1 50歳代:単身世帯の貯蓄額
50歳代・単身世帯の貯蓄額は、次のとおり。
※金融資産を保有していない世帯を含む
貯蓄額の平均値と中央値
- 平均:1087万円
- 中央値:30万円
貯蓄額階層ごとの世帯割合
- 金融資産非保有:40.2%
- 100万円未満:13.1%
- 100~200万円未満:4.1%
- 200~300万円未満:2.7%
- 300~400万円未満:3.8%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:3.3%
- 700~1000万円未満:3.8%
- 1000~1500万円未満:5.5%
- 1500~2000万円未満:3.3%
- 2000~3000万円未満:3.8%
- 3000万円以上:11.2%
- 無回答:3.3%
50歳代・単身世帯は、金融資産非保有の世帯が40.2%を占めています。貯蓄額1000万円以上の世帯は23.8%となっています。
次に、二人以上世帯の貯蓄額も見ていきましょう。