6. 【2025年度】年金生活者支援給付金は増額改定へ
先に述べたように、公的年金は毎年度見直しが行われており、それに合わせて年金生活者支援給付金も毎年改定されています。
6.1 年金生活者支援給付金の支給金額は「前年度比+2.7%」の増額改定
「年金生活者支援給付金」は、低所得の年金受給者で特定の要件を満たす人が受け取ることができる支援金です。
これは、2カ月ごとの年金支給日に、公的年金に加えて支給されます。
- 老齢年金生活者支援給付金:基準額:月額5450円
- 障害年金生活者支援給付金:障害等級1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金:月額5450円
老齢年金生活者支援給付金は、上記の基準額を基に、保険料納付済期間や免除期間に応じて実際の給付額が計算されるため、個人ごとに支給額に差が生じます。
7. まとめにかえて
今回は2025年度の年金額の例について、年金制度に関する知識を絡めながら確認していきました。
標準的な夫婦世帯は、1回の年金支給で約46万円を受け取るという事例を紹介しましたが、2カ月分がまとめて支給されるためであり、月額では約23万円となります。これは厚生労働省が「標準的な夫婦世帯」とした夫婦のモデルケースであり、年金額は個々で異なる点には留意しておきましょう。
いま、公的年金だけで老後生活を送れている人は多くありません。シニア世代がどれくらいの年金を受給しているのかを参考にしつつ、年金だけに頼らない老後資産づくりも進めていきましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
荻野 樹