3. 2025年度の《基礎年金・厚生年金》3年連続の引き上げ。6月支給分から増える!
公的年金の年金額は、物価や現役世代の賃金を考慮して、年度ごとに見直しがおこなわれます。冒頭でも少し触れた、2025年度の改定内容を見ていきましょう。
3.1 《国民年金(老齢基礎年金)》
- 6万9308円(1人分)
3.2 《厚生年金》
- 23万2784円(※夫婦2人分のモデル年金額)
※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
ちなみに2024年度の厚生年金のモデル年金額は、22万8372円でした。前年より1.9%、金額にして4412 円の引き上げとなりましたが、昨今の物価上昇を踏まえると、実質的には目減りとなっています。
上記で紹介した厚生年金の月額は、あくまでも標準的とされる夫婦世帯が受け取る「モデル年金」です。実際の受給額は、厚生年金加入期間や、その期間の収入により個人差が出ます。
そこで次では、今のシニア世代が、一人あたりどの程度厚生年金を受け取れているかを見ていきます。