2. 【厚生年金・国民年金】日本の年金制度は2階建て

日本の公的年金制度は「国民皆年金」。そしてそのしくみは「2階建て構造」などと表現されますね。

これは、国内に住む20歳以上の全員が原則として加入対象となる「国民年金」と、会社員や公務員などが国民年金に上乗せ加入する「厚生年金」から成り立つためです。

国民年金のみに加入している人(自営業者などの第1号被保険者)は、毎月の年金保険料を自分で納付します。

厚生年金や共済年金に加入している人(会社員や公務員などの第2号被保険者)は、毎月の年金保険料を会社と折半で負担し、保険料は毎月の給与から天引きされます。

専業主婦(主夫)など、第2号被保険者に扶養されている配偶者(第3号被保険者)は、個人で年金保険料を負担する必要はありません。

受給要件を満たした場合、老後には全ての人が国民年金(老齢基礎年金)を、厚生年金などに加入していた人は、それに加えて老齢厚生年金を受け取ることができます。

このように、公的年金制度は、基本的に日本国内に住む20歳から60歳の全ての人が保険料を納め、その保険料を高齢者などへ年金として給付する仕組みとなっています。