専業主婦(主夫)は個人型確定拠出年金のiDeCoを始めても意味がない、という話を耳にしたことはありませんか。確かにiDeCoの最大の魅力は節税効果であり、所得税を直接納めているわけではない専業主婦の場合、iDeCoを始めても意味がないのかも、と思う人も多いかもしれませんね。しかし、本当にそうなのでしょうか。今回は、専業主婦がiDeCoを始めるときのメリットをご紹介します。

節税効果の「うまみ」が専業主婦も享受できる!

iDeCoの節税効果は、3つのタイミングで生じてきます。1つ目は、掛金の拠出時。毎月、一定の金額を掛けるときですね。iDeCoでは、年間の掛金が全額所得控除となります。確かに、この部分については所得がない専業主婦の人にはあまり関係ない部分ではあります。しかし、そもそもこれは税金を支払う必要がないために節税効果が受けられないだけであって、決してデメリットではないでしょう。

2つ目は、運用時。普通、投資信託の運用益には20.315%という税金がかかってきます。そのため、1000円の利益を出してもそのうちの約20%を差し引かれるので、実際受け取れる金額は800円です。しかし、iDeCoの場合はこの税金がかかりません。たった1000円であればまだいいのですが、利益が大きくなればなるほど税金として引かれる金額が多くなるのでちょっと損をした気分になりますよね。

この部分に関して言えば、専業主婦であろうとサラリーマンであろうと、関係ありません。得られた利益に対して税金が掛からないのですから、そのメリットを丸々享受することができます。専業主婦の人にとってもうれしいメリットですよね。iDeCoがおトクと言われるのも納得です。

自分だけの年金がつくれるという大きな安心感

さて、3つ目は受取時です。今の日本の年金制度は、若い人たちが支払った年金保険料で高齢者の年金を賄っている状態です。そんなしくみであるがゆえに、若者が減少すればこの制度が崩壊するのではと不安視されていますよね。しかし、iDeCoなら自分で積み立てたお金が自分の年金になるので、自分たちが年金を受け取るときにどれだけ若者が減っても関係ありません。自分だけの年金が作れるのです。

専業主婦の場合、会社勤めの人のように退職金をもらえるわけではありません。そうなると、老後のことが不安になる人も多いと思います。そんな不安を拭い去ることができるのがiDeCoではないでしょうか。60歳まで原則引き出しができませんから、何かあっても手を出せない資産として、確実に老後資金を作ってくれるのです。ありがたいですよね。

女性のが平均寿命は長いですし、若いうちからしっかり老後資金を作っておくことが非常に大事になってきます。専業主婦だからと言ってiDeCoを遠ざける必要もなく、自分の資産形成の一助として大いに活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。iDeCoは非常にすぐれた仕組みで、私たちの老後資金づくりをサポートしてくれます。国が推進しているのですから、使わない手はないですよね。ぜひ専業主婦の方も、iDeCoを始めてみませんか。

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LIMO編集部