2.2 ひと月の収入
- 収入:25万2818円
- うち社会保障給付(主に年金)22万5182円
これにより、家計収支は次のとおりとなります。
2.3 ひと月の家計収支
- ひと月の赤字:3万4058円
- エンゲル係数(※消費支出に占める食料費の割合):29.8%
- 平均消費性向(※可処分所得に対する消費支出の割合):115.3%
あくまでも平均的な世帯の場合とはなりますが、毎月の収入は25万2818円、そのうち約9割(22万5182円)を占めるのが公的年金などの社会保障給付です。
一方で支出の合計は28万6877円。そのうち消費支出(いわゆる生活費)が25万6521円、非消費支出(税や社会保険料など)が3万356円でした。
またエンゲル係数は29.8%、平均消費性向は115.3%。この夫婦世帯の場合、毎月3万4058円の赤字が発生し、主に貯蓄の取り崩しなどでカバーしていくことになるでしょう。
仮に「定年後に増える出費」の見逃しがある場合は、貯蓄が足りなくなる可能性もあるということです。
参考までに、65歳以上無職世帯の平均的な貯蓄額も見ていきましょう。
3. 【貯蓄】65歳以上無職世帯(二人以上世帯)の平均貯蓄額はいくら?
世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の貯蓄額について、近年の推移を見ていきます。
- 2018年:2233万円
- 2019年:2218万円
- 2020年:2292万円
- 2021年:2342万円
- 2022年:2359万円
- 2023年:2504万円
世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の貯蓄額は、2018年から2020年までは2200万円台に落ち着いていましたが、2021年に2300万円台、2023年には2500万円台に到達しました。
これほどの貯蓄があれば、ひとまず安心と捉える人も多いのではないでしょうか。