厚生労働省「国民生活基礎調査(2023年)」によると、高齢者世帯のうち公的年金だけで生活をしている世帯は41.7%という数字が出ています。
約6割は、貯蓄を取り崩しながら生活をしたり、年金を受け取りながら働いていることが予想されます。さらに、昨今の物価上昇の影響により、年金だけで生活ができる人は少なくなりつつあります。
日本の年金は、現役時代の収入や働き方などによって受給額が異なる特徴があります。
本記事では、年金の仕組みや平均受給額について解説をしていきます。
1. 【2025年度最新】6月支給分から年金が増えます!
公的年金額は物価や賃金の変動を反映して、毎年見直しが行われます。2025年度の年金額は、2024年度から1.9%引き上げられます。
1.1 2025年度の国民年金と厚生年金の年金額例
- 国民年金(老齢基礎年金(満額))(※1):6万9308円
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(※2)
※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※2 厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
1.2 2025年度の年金支給日カレンダー
公的年金の支給日は「偶数月の15日(土日の場合は直前の平日に前倒し)」で、前月までの2カ月分がまとめて支給されます。
2025年の年金支給日カレンダーは以下のとおりです。
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー
出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成
つまり、増額改定された年金の支給は、2025年6月13日(金)からです。
続いては、公的年金(国民年金と厚生年金)の基本的な仕組みをおさらいしましょう。