子どもが手離れし、その教育費に見通しがつく50代。50代を迎えた方の中には、余裕資金もでき、これから定年退職を見据えて老後資金を貯めようと考えている人もいるのではないでしょうか。ここでは50代の貯蓄額の平均や、これから老後資金を貯めるときのポイントについて考えていきます。

50代の貯蓄額の平均とはいくらか

さて、自分の貯蓄について考える前に自分以外の人はどの程度の貯蓄をしているのか知っておきたいという方も多いのではないでしょうか。

2017年に、2人以上の世帯を対象に行われた「家計の金融行動に関する世論調査」によると、50 代の金融資産保有世帯の貯蓄額の平均は1689万円、中央値が 1100万円となっています。

また、金融資産を保有していない世帯を含むデータをもとにすると、50代の貯蓄額の平均は1113万円、中央値は400万円となります。

ここでの調査では、50代で金融資産を保有しない(金融資産非保有)比率は31.8%と、約3割の世帯で金融資産を保有していないことがわかります。

ここでいう貯蓄とは、金融機関に預けているお金以外にも、株式などの有価証券が含まれた内容となります。いわゆる「預貯金」だけではありません。

そんなに貯蓄はない、どうしたらよいか

こうした数字をみると、「うちには1600万強の貯蓄はない」と悲観する方もいるかもしれません。