物価高に苦しむシニア世帯に、ちょっと嬉しい報告があります。それは、4月分からの年金支給額の増額です。

年金は偶数月に前2か月分がまとめて支払われるため、6月振込分からもらえる年金額が増えることとなります。

では、4月分(6月振込)の年金はいくら増えるのでしょうか。

本記事では、4月から年金がいくら増額となるのかを紹介します。年金が増額となる理由や現役時代の平均年収別にみた年金支給額もシミュレーションするため、ぜひ参考にしてみてください。

1. 実際の振込額が増えるのは6月から

2025年4月分(6月振込分)からの年金支給額は、どのくらい増額となるのでしょうか。

厚生労働省によると、2025年度の年金支給額の例は以下のとおりです。

1.1 令和7年度のモデル年金額(額面)

国民年金の満額受給額:月6万9308円(前年度比+1308円)
モデル夫婦*1の年金受給額:月23万2784円(前年度比+4412円)
*1…平均年収約546万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)の世帯

国民年金の満額支給額は前年度から月1308円増額の、月6万9308円です。

また、平均年収約546万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)の世帯のモデル夫婦が受け取る年金は、前年度比で月4412円増額の月23万2784円となっています。

大幅な増額というわけではないですが、少しは生活費の足しとなるでしょう。