4. 株価の暴落時に「静観する人」とは
株価が暴落したとしても、日々さまざまなニュースが新たに出てきて変動するため、ある程度市場が落ち着くまで静観する方もいます。
また、毎月一定額を買い付ける積立投資であれば、「価格が高いときは少なく、安いときは多く」購入するため、購入価格が平準化されます。
長期間にわたり積立投資をすることで単価が平準化され、価格変動リスクを抑えることも可能ですので、基本的に長期間積立投資を行う場合には静観する方が多いでしょう。
ちなみに金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」によれば、資産と地域を分散して積立投資を行った場合、運用成果の実績は5年では元本割れもありましたが、20年では元本割れしませんでした。
もちろんこれは過去の実績ですし、投資ですからいつ何があるかはわかりませんが、積立投資は長期間投資を続けることでリスクが軽減される傾向にはあります。
5. まとめにかえて
株価が暴落したときの判断は難しいものですし、これが正解というのもなく、ご自身の保有している銘柄や商品の状況をもとに、正確な情報収集や自身の投資目的、投資方針、投資期間、リスク許容度などとあわせて冷静に判断していくことになります。
また、投資をする場合は上がるか、下がるのかなので、下がる場合の行動については投資をはじめる前から考えておきたいもの。
株価が暴落したタイミングでは冷静な判断ができない場合もありますから、あらかじめ下がった場合の対応や損切りする場合にはルールを考えておきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子