金融経済教育推進機構(J-FREC)が公表する「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、老後の生活について「それほど心配していない」と答えた人が一定数いることがわかりました。
老後を不安視する現役世代の方は、その理由が知りたいのではないでしょうか。
そこで本記事では、アンケート結果をもとに「老後の生活を心配していない」理由をさぐります。
そこで大事になる年金についても見ていきましょう。
1. 老後が心配…でも「心配していない人」も!
金融経済教育推進機構(J-FREC)が公表する「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、老後の生活について「それほど心配していない」を回答した世帯が一定数いることがわかりました。
- 20歳代:21.1%
- 30歳代:14.8%
- 40歳代:14.0%
- 50歳代:15.5%
- 60歳代:24.2%
- 70歳代:29.1%
老後に突入した世帯が多く含まれる60歳代では24.2%です。
60歳代にしぼって、その理由を抜粋してみましょう。
- 十分な金融資産があるから:50.6%
- 退職一時金があるから:11.7%
- 年金や保険があるから:61.1%
- 生活の見通しが立たないほど物価が上昇するとは考えられないから:2.8%
- 十分な金融資産はないが、老後に備えて着々と準備(貯蓄など)しているから:19%
- 再就職などにより収入が得られる見込みがあるから:8.5%
- 不動産収入が見込めるから:6.9%
- こどもなどからの援助が期待できるから:1.6%
- 親などからの遺産が見込まれるから:8.1%
もっとも多い理由は「年金や保険があるから」です。
では、十分な年金額が本当に支給されているのか、その実態も見ていきましょう。