金融経済教育推進機構(J-FREC)が公表する「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、「老後の生活についての考え方」として「それほど心配していない」の回答が、60歳代二人以上世帯において24.2%であることがわかりました。
この割合が多いか少ないかについては、個人によって感じ方が異なるでしょう。
現役世代の方は老後に向けて貯蓄、あるいはNISAやiDeCoなども積極的に活用しながら対策する方も多く、「どれほど貯めればいいのか」という声も少なくありません。
不安なく老後を迎えることが理想ですね。
そこで本記事では、老後生活に密接に関わる「年金額」にフォーカスをあてます。
さらに年齢別に細かく平均額を見ることで、その実態を深堀りしていきましょう。
1. 老後について「それほど心配していない」世帯は24.2%
金融経済教育推進機構(J-FREC)が公表する「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、「老後の生活についての考え方」として「それほど心配していない」の回答が以下のようになりました。
- 20歳代:21.1%
- 30歳代:14.8%
- 40歳代:14.0%
- 50歳代:15.5%
- 60歳代:24.2%
- 70歳代:29.1%
老後に突入した世帯が多く含まれる60歳代では24.2%です。
その前の50歳代では15.5%であり、不安視する人が多いことがわかります。
24.2%以外の「心配派」のうち、「多少心配である」は40.8%、「非常に心配である」は35.5%となりました。
それでは、老後を支える年金額は平均でどれほどなのでしょうか。一覧表の形式で見ていきましょう。