9. 年金額は「年金額改定通知書」「年金振込通知書」で確認
「年金額改定通知書」では改定後の年金額を、「年金振込通知書」では実際に振り込まれる金額を確認できます。
公的年金と年金生活者支援給付金の両方を受給している方には、これら2つの通知書が1枚のはがきにまとめられて届きます。
昨年(2024年)は6月上旬から中旬にかけて順次発送されましたが、在職中で5月分以降の年金が支給停止となる一部の方には、5月上旬に発送されました。
なお、ねんきんネットでもこれらの通知書を確認可能で、パソコンやスマートフォンから24時間365日アクセスできます。
まだ利用したことがない方も、この機会に活用を検討するとよいでしょう。
10. まとめにかえて
今回ご紹介したとおり、4月から公的年金の受給額が1.9%引き上げられ、6月の支給分からは改定後の年金が反映されます。
ただし、「マクロ経済スライド」の適用により、実質的には受給額が目減りする可能性がある点にも注意が必要です。
また、公的年金の「受給額ごとの受給権者数」からもわかるように、受給額には個人差があります。
収入や加入期間によっては、老後の生活を支えるには不十分な年金しか受け取れない場合も考えられます。
そのため、ご自身の見込み年金額を把握し、将来に向けて計画的にマネープランを立てることが大切です。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
加藤 聖人