「お弁当には母親の愛が詰まっている」とはよく聞く言葉。確かにそうだな、と思います。それは、キャラ弁やデコ弁に限らず、ママが子どもに持たせるお弁当全てに、たっぷり愛情がこもっているのではないでしょうか。

見た目を可愛く飾ったキャラ弁は、可愛いお弁当で子どもをハッピーにしてあげたい、という愛情が。
子どもの好物ばかりをいれたお弁当は、美味しくお弁当を食べてほしい、という愛情が。
栄養バランスを考えたお弁当は、お弁当を食べて元気に育ってほしい、という愛情が。

そして、冷凍食品や出来合いのものばかりになってしまったお弁当だって、「お弁当を詰める」という行為にしっかりと愛情が詰まっているんです。

とかく手間ひまをかけることこそ愛情表現である、という風に思いがちですが、決してそんなことはないのです。どんな形であれ、お弁当そのものが「愛情」。それでいいのではないでしょうか。

お弁当作りが憂鬱になる前に

お弁当作りへのモチベーションは十人十色。毎日可愛いキャラ弁、デコ弁を作ってSNSにあげることで、お弁当作りのモチベーションを持続している人もいれば、冷凍食品を使用して、できるだけ楽しているからこそ毎日作り続けられる、という人もいるのです。

もともと料理が苦手な人が「お弁当を可愛く作ることが苦じゃない」人をお手本にしてしまうと、お弁当作りが憂鬱になってしまいます。そうならないように、「お弁当を作るという行為こそが愛情なのだ」ということを忘れずにいたいものですね。

大中 千景