5. まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。今回は、「平均年収300万円」勤続年数38年の場合、老後に年金を月いくら受給できるのかシミュレーションした結果をご紹介しました。
「平均年収300万円・勤続年数38年の人」が受け取る厚生年金は、国民年金を含めると月額約12万6400円となります。
なお、J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、60歳代が考える「ひと月当たりの最低生活費」は平均31万円です。
各ご家庭ごとに必要な生活費は異なりますが、老後生活で不足する金額は、預貯金や働いて得た収入などでまかなっていく必要があります。
長らく物価の高騰が続いていることも踏まえたうえで、老後資金の準備方法について検討してみてはいかがでしょうか。
6. 年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
「年金って難しそう…」と感じている人は、多いのではないでしょうか。でも、基本のポイントを押さえると、意外とシンプルなのです。ここでは、年金についてよくある疑問について、わかりやすくお答えしていきます。
6.1 年金の仕組みってどうなってるの?
まず、日本の公的年金は「2階建て」構造です。下の階が「国民年金」、その上に「厚生年金」があるイメージです。
国民年金
国民年金は、20歳から60歳未満の全員が加入対象。特に自営業やフリーランスの方がメインです。
毎月決まった金額を支払います。いわば、年金の基礎部分です。
厚生年金
厚生年金は、会社員や公務員の方が加入対象です。こちらは収入に応じて保険料が変わるので、もらえる年金額も収入の影響が大きくなってきます。
そのため、個人差が出やすくなっています。