6. 【年金の基本】年金記録を確認するときのチェックポイント

年金の加入記録は、ねんきん定期便やねんきんネット等で確認することができます。その際、どのような点に気をつけて、チェックするとよいでしょうか。

ここでは、若い世代が最低限知っておきたい「年金」の基本について、説明します。

6.1 Q 年金記録を確認するとき、何を気にすればいい?

 →A 未加入期間がないか、注意深く確認することが大切です!

もし未加入期間が見つかった場合は、以下の点に該当するかどうかをチェックしてみましょう。これらの項目に該当する場合、年金記録に漏れや誤りが生じている可能性があります。

無職または学生だった時期

  • 学生時代に国民年金に任意加入していた
  • 昭和61年3月以前に、配偶者の扶養に入っていた

職歴がある場合

  • 結婚や離婚などで姓が変わった
  • 複数の読み方ができる名前や、通称を使用
  • 事情により、本名や本来の生年月日とは異なるもので勤務していた
  • 転職のたびに年金手帳が発行されたが、統合手続きを行っていない
  • 同じ会社内で転勤や出向を繰り返した
  • 勤務先が合併、社名変更、倒産した
  • 試用期間中に退職した
  • 保険外交員や期間工などとして勤めていた

上記以外にも、保険料を納付したにもかかわらず、未納と記録されている場合があります。

もし不明な点や記録の誤りを発見した場合は、年金事務所に相談することをおすすめします。

7. まとめにかえて

今回は、2019年からあらたに始まった「年金生活者支援給付金」についてと、国から受け取れる年金額の平均値についてお伝えしました。

受け取れる年金額は人それぞれ異なりますので、もうすぐ年金の受け取りが始まるという方は、具体的な受け取り額を確認しておきましょう。

国の制度も都度変わっておりますので、給付金が受け取れる今は、こういった制度も活用し、忘れず申請をしましょう。

まだ年金を受け取るまで時間がある、という方は、国の制度改定や物価高を見据えた将来資金準備がより必要となるでしょう。

将来の年金額や、国の支援策は今後変わる可能性が高いです。“年金の制度改定や物価高を見据えた将来資金準備”とは、どんなものがあるのでしょうか?具体的には、「選択肢を広げておく」ことが大切です。

将来どうなるかは誰にもわからないため、選択肢を広く持っておくことで、不測の自体があった時、将来のお金に困るリスクを減らすことができます。

これは、預貯金だけではなくリスクのある「運用商品」へ投資をすることも当てはまります。リスクの有無だけでなく、そのリスクを理解して補う形で組み合わせて持っておくと、バランスの良いお金の準備が出来るでしょう。

参考資料

横野 会由子