1月24日、2025年度の年金額の例が発表されました。国民年金(老齢基礎年金)の満額は6万9308円。夫婦2人の標準的な年金は23万2784円で、1.9%増額となりました。
FPである筆者のもとには、「老後の年金は減ると聞くので心配です…」と、ご相談に来られる方が多いです。そんな中、年金額の増加は嬉しいニュースかもしれません。
しかし、今回の年金の増額は、「実質の減額」とも言われています。年金の増額率よりも、物価上昇率が上回っているからです。今回は、公的年金について詳しくみていきながら、今回の増額の実態について解説していきます。
1. 【プラス改定は3年連続】2025年度の年金が1.9%増額に
2025年度の年金額は、前年度に比べて1.9%の増額となりました。