2. 4つの道県の「食料自給率が高い(カロリーベース)」を比較すると…
農林水産省が公表している「都道府県別食料自給率」によると、日本で一番「食料自給率が高い」都道府県は、北海道です。気になる食料自給率は、カロリーベースで218%(2022年、概算値)となっています。
北海道は積雪期間が長く冬期の自然環境は厳しいものの、広大な耕地面積を活かした多様な農業生産が展開されています。
生乳の生産量は全国の56%を占め、生産量全国47都道府県で1位。そのほか、収穫量全国1位の農作物には、たまねぎ、小麦、小豆など。そして漁獲量全国1位の水産物には、ほたてがい、さけ類などがあります(出所:農林水産省「北海道の農林水産業の概要」)。
北海道に次いで二番目に食料自給率が高いのは秋田県の196%。次いで山形県の145%、新潟県の117%という順番でした。ちなみに全国平均は38%となっています。
3. 北海道の道内総生産は20兆5409億円
ここからは日本で一番「食料自給率が高い(カロリーベース)」北海道について紹介します。
日本列島の最北に位置し、北海道本島と1000を超える島々で構成されている北海道。東西500キロメートル、南北400キロメートルもの広大な道域を有し、国土の約22%を占めています。
2024年1月1日時点の人口は509万3983人で、人口TOP3の都市は以下の通り(出所:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)。
- 札幌市 195万6928人
- 旭川市 32万436人
- 函館市 24万218人
経済面を見てみると、2021年度の道内総生産は名目20兆5409億円。一人当たりの道民所得は281万1000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「食料自給率が高い(カロリーベース)」都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2025年3月24日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
- 国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」
- 農林水産省「都道府県別食料自給率」
- 農林水産省「北海道の農林水産業の概要」
- 北海道「令和3年度(2021年度)道民経済計算」
小野田 裕太