7. 現代シニアの家計収支【60歳代後半・70歳代前半・75歳以上】のひと月の生活費
現代シニアは毎月の生活にいくらほど費用がかかっているのでしょうか。
60歳代後半、70歳代前半、75歳以上に分けて生活費をみていきましょう。
7.1 60歳代後半・70歳代前半・75歳以上の実収入
- 65~69歳:30万7741円(うち社会保障給付21万6915円)
- 70~74歳:27万5420円(うち社会保障給付21万7558円)
- 75歳以上:25万2506円(うち社会保障給付20万7623円)
収入をみると、どの年代も年金は21万円前後となっています。
しかし年金は加入状況により個人差が大きいので、必ず自身についてねんきんネットなどで年金見込み額を確認しましょう。
7.2 60歳代後半・70歳代前半・75歳以上の支出合計(非消費支出・消費支出)
- 65~69歳:35万2686円(4万1405円、31万1281円)
- 70~74歳:30万3839円(3万4824円、26万9015円)
- 75歳以上:27万3398円(3万558円、24万2840円)
支出をみると大きな差が見られており、60歳代後半は35万円台、70歳代前半では30万円台、75歳以上は27万円台となっています。
理由はさまざまですが、一般的的には年齢が上がるにつれて支出が減っています。ただし実際には家庭の状況により差があるでしょう。
8. まとめにかえて
今回は、年齢別の平均年金受給額や「年金生活者支援給付金」の概要と申請方法について解説してきました。
老後の生活を考える時に、平均的な年金額をベースに老後の生活設計をイメージされる方は多いです。ただし、先述したとおり年金の受給額には個人差が生じます。
今のうちにご自身の年金見込額を確認しておいて、「自分の場合は老後までにいくら必要なのか」ということをできるだけ正確に試算しておくことが大切です。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
鶴田 綾