公的年金制度は、日本に住むすべての人に関わる重要な制度です。
しかし、年金の仕組みや支給額の変動について詳しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では、公的年金の基本的な仕組みや、2025年度の改定内容、さらに60歳以上の平均年金月額について詳しく解説します。
今後の生活設計に役立てるためにも、ぜひチェックしてみてください。
1. 【図表でわかる】公的年金制度の仕組みをおさらい
日本の公的年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する「国民年金」と、会社員や公務員の方が加入する「厚生年金」の2階建て構造になっています。
会社員や公務員は、これら2つの年金制度に加入するため、将来的に国民年金と厚生年金の両方を受け取れます。
また、公的年金に上乗せする形で任意加入できるのが、企業年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった私的年金です。
2. 最新【2025年度の年金額改定】厚生年金と国民年金の受給額が1.9%アップ
厚生労働省は2025年度の年金額改定を発表し、2024年度と比べて1.9%の引き上げが決定しました。
ただし、将来の年金の給付水準を維持するための「マクロ経済スライド」の適用により、引き上げ率は賃金の伸びよりも0.4%低く抑えられています。
そのため、名目上は増額されるものの、実質的には目減りする可能性がある点に注意が必要です。
2.1 改定後の年金を受け取れるのはいつから?
公的年金は、原則として2ヵ月ごとに年6回支給されます。
2025年の支給スケジュールは以下のとおりです。
- 12月・1月分:2025年2月14日(金)
- 2月・3月分:2025年4月15日(火)
- 4月・5月分:2025年6月13日(金)
- 6月・7月分:2025年8月15日(金)
- 8月・9月分:2025年10月15日(水)
- 10月・11月分:2025年12月15日(月)
2025年4月分から年金額が改定されるため、改定後の年金は2025年6月13日(金)から受け取れます。