世の中には多種多様な制度が存在します。国が行うもの以外にも、各市町村が独自で行う「給付金や補助金、助成金」などがたくさんありますがご存じでしょうか?

こうした制度は積極的に公表されていないものが多く、制度の存在を知らずにもらい損ねてしまうケースも。対象者に自動的に支給される制度もありますが、申請しないともらえないものもたくさんあります。

全国の自治体ではどのような制度を設けているのかを知っておくと、

「〇〇を購入する時に補助金がもらえる自治体があった」

「〇〇市では、助成金があったが自分の住んでいる市はどうだろう?」

と感度高く行動することができるでしょう。

今回は、自治体が独自で行う「給付金・補助金・助成金」のうち、不妊治療や出産に関するものを3つご紹介していきます。

1. 年間50万円の不妊治療助成金【静岡県富士市】

静岡県富士市では、不妊治療にかかる費用の負担を軽減するため、費用の一部を助成します。「一般不妊治療費」や「生殖補助医療」「男性不妊治療」が対象です。

  • 一般不妊治療費:タイミング法 排卵誘発法 薬物療法 人工授精等
  • 生殖補助医療:特定不妊治療
  • 男性不妊治療:TESE MESA 精索静脈瘤結紮術 精路再建手術等

対象となる要件は、以下のいずれにも該当する世帯です。

  • 富士市内に住所があり不妊治療を受けていること
  • 生殖補助医療医療は女性の年齢が43歳未満であること

補助金額は、1年度につき50万円が上限額となります。補助金は最大で5年交付されます。2024年度の申請期間は、2025年7月31日までとなるので、不妊治療を受けている場合は忘れずに申請しましょう。