物価高がもはや「当たり前」になりつつある今、特に水道光熱費や食費の値上げはどのような世帯の家計にも大きな影響を与えています。
その中でも、収入が年金に限られている高齢者世帯にとっては、収入の増加が見込めない中で、日々生活費のやりくりに苦心されている方も多いのではないでしょうか。
FPである筆者はお金の相談を日々受けていますが、年金や物価高への不安から老後に向けた資産形成や資産運用の現役世帯の相談が増えています。
特に年金収入が少ない世帯にとっては死活問題となるかもしれません。その場合さらに支出を抑えるか、何かしらの勤労収入に頼らざるを得ず、高齢者の就労状況は増加傾向にあると言われています。
ただ、実は年金には一定の条件を満たした人が受け取り可能な「年金生活支援者給付金」という制度があることをご存知でしょうか。
この給付金は、消費税率引き上げ分を活用し「公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準額以下の方」を対象に、生活の支援を図ることを目的として、年金に上乗せして支給するものです。
本記事では、この制度の対象者や受け取れる金額などについて、わかりやすく解説していきます。また、それに合わせて今の60歳代~80歳代が実際に受け取る年金額についても見ていきます。